山雅ろぐ

主に松本山雅ネタを。サッカー関連の本を読んだ感想や他の試合を観た感想なども時々

「蹴球一徹」担当記者だから書ける内容、面白かったです

反町監督も登場する「蹴球一徹」、読もうと思って買ってはいたもののなかなか読み始められず。。。
やっと読み終わりました!
反町康治監督・小林伸二監督・石﨑信弘監督のお三方ともに読ませていただきました。
地域のJクラブを率いてJ1昇格経験のあるお三方、当時の担当記者の目線で描かれていることもあり、とても興味深かったです。

本の紹介

蹴球一徹 地域のJクラブを率いる指揮官の矜持

  • 反町康治監督

  • 小林伸二監督

  • 石﨑信弘監督

内容

過去3度のJ1昇格経験のある3監督が、2016シーズン、そろって4度目の昇格を目指し、J2を戦う。
反町康治、小林伸二、石﨑信弘。
彼らはピッチ内はもちろん、ピッチ外ではサポーターや地元とのつながりを大切にし、その地域にJを根付かせようとたゆまぬ努力を続けてきた。
そんな共通項を持つ3監督の足跡は、いわば“J2"の歴史であり、地方クラブの成長の軌跡でもある。
では、彼らは過去、どのような決断をし、戦ってきたのか。密着取材してきた記者たちが、それぞれの時代を掘り起し、その素顔と指導の真髄に迫る。

目次

  • 第1章 反町康治(「あれはウソ泣きじゃないよ」;アルビレックスの成長、指揮官の進化;内に秘めた熱と情 ほか)

  • 第2章 小林伸二(大分にて、Jクラブ指揮官としての第一歩;崩壊したチームを立て直した手腕;クラブの悲願・昇格に向けて ほか)

  • 第3章 石崎信弘(広島のサッカー、その源流;変わらぬ信念を育んだ時代背景;二度の現役復帰と三度の引退 ほか)

出版情報

出版元:サッカー新聞エルゴラッソ (ELGOLAZO BOOKS)

発行:2016/2/24

参考元:

www.kinokuniya.co.jp

感想

反町監督についてはアルビレックス新潟、湘南ベルマーレ、松本山雅の監督時代。
小林監督については大分トリニータ、モンテディオ山形の監督時代。
石崎監督についてはモンテディオ山形(NEC山形)、大分トリニータ、川崎フロンターレの監督時代。
について、当時の担当記者の視点で話が進みます。

三者三様の監督さん達ですが、どの話にも「地域密着」という視点から率先してファンサービスを行っていた姿が描かれています。
地域だからこそ、ファン・サポーターとの距離感が肝心だとつくづく感じました。
心を開いてファン・サポーターと接することで、ファン・サポーターも心を開いてくれる。
ファン・サポーターの心が開けば、自然とファン・サポーターの輪が広がっていく。
輪が広がれば自然と注目されるようになる。まさに好の循環。

この三監督、2015シーズンのJ1で降格し、2016シーズンをJ2で戦った3チームの監督さん達なんです。
結果は小林監督が清水エスパルスを率いて昇格を果たすことになりましたが。
(山雅サポとしてはちょっと残念な結果でした)

石崎監督の話では生い立ちや、広島にサッカーが普及した背景についても話題にあげられており、とても興味深かったです。
また、大分から解任された際、あるサポーターが開設していたインターネットの掲示板にご自身がメッセージを書き込んだ出来事がとても印象に残りました。

もちろん松本山雅でも絶大な支持を受けている反さんですが、アルビレックス新潟時代の話を担当された「斎藤慎一郎」さんの文から、いかに新潟の方々に愛されていたのかがもの凄く伝わってきました。

先日、湘南ベルマーレとのTMを観に行った際、TM前のグラウンドに入るところで、サポーターのお子さんとの写真撮影に応じる反さんの姿がありました。
写真撮影の際はお子さんの肩に手をかけて笑顔で写真撮影に応じていました。
あぁ、この距離感が愛される理由の一つなんだなと感じる一幕でした。

おわりに

ご本人による著書ではなく、「担当記者」の視点で描かれていることでとても興味深い、面白い一冊となっています。
まだ読まれていない方は是非ご一読されることをオススメします。

反さんの部分はまだまだ書きたい感想がたくさんあるので、もう一度じっくり読んでまたブログに綴りたいと思います。